ゲット・アウト(Get out)
ポテトメーター:85%
初めまして。じーなと言います。
Rotten tomatoesという映画の広告宣伝でもしょっちゅう引用されるアメリカの映画批評サイトがありますが、それを堂々とパクったふざけたブログを始めてみました。
さて。いきなり本題です。
本家Rotten tomatoesで驚異の99%支持を叩き出した話題作が10月末に日本公開となりました。『ゲット・アウト』です。
最高でした。2週連続で観に行きました。
宣伝通りホラーなのでめちゃくちゃ怖いです。一緒に観に行った彼氏は途中で何度も映画館からゲットアウトしようとしていました( ^ω^)
宣伝文句の通り、序盤から「なにかがおかしい」を感じまくる訳ですが、後半にその「なにか」が明かされるときの絶望感!!!
観る前は高級そうなソファー座ってんなぁとしか思いませんでしたが。
ただのホラーではない
上にめちゃくちゃ怖いと書きましたが、この映画、ただのホラーではなく「ホラーコメディー」と呼ばれるジャンルの作品です。内容的には8:2くらいの比率でホラー寄りですが、映画の趣旨そのものがアメリカ社会を風刺したブラックコメディーなので、コメディーと言い切る人がいても全く驚きません。
ちなみにホラーコメディー(B級以下除く)は傑作が多く、グロ耐性さえあれば『ショーン・オブ・ザ・デッド』『タッカーとデイル』『キャビン』などは必ず楽しめます。
たぶん女子会にもおすすめ。
『ベイビー・ドライバー』エドガー・ライト監督作『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004)
メッセージ性が高いハートウォーミング・ホラー『タッカーとデイル』(2010)
オマージュの次元を超えた絶対ネタバレ厳禁の傑作『キャビン』(2012)
話を『ゲット・アウト』に戻します。
この映画の監督兼脚本家であるジョーダン・ピールは黒人と白人のハーフで、主に人種差別ネタで笑いを取るアメリカで人気のコメディアン・俳優だそうです。
これは映画を観た後に知ったのですが、『ビック・マウス』 という思春期の男女の性を扱ったNetflix製作の教育的エロエロアニメにも声優としてレギュラー出演されています。世にいう天才ですね。
この笑いの才能に長けた監督のおかげで、ホラーシーンと笑いの息抜き(この映画ではもはや「救済」に近い)がちょうどいい配分で最後まで繰り返されます。
映画の面白さを決定づけたラスト
特にラストシーンのインパクトはかなり大きいです。監督は元々別のラストを用意していて、昨年のトランプ大統領誕生後、別案に差し替えたそうです。
本当に英断だったと思います。めちゃくちゃ良い映画を観たときに、エンドロールに入った瞬間拍手することが稀にあるのですが、この映画の場合はラストシーンを迎えた瞬間に思わず拍手しそうになりました。久しぶりに目をキラキラさせて映画館を出ましたね。
現状を逆手に取って作られた素晴らしいラストです。まさに今、2017年に公開されるべき映画で、「時代を映す」センスの高さに思わずはっとさせられた作品でした。
そんな感じで、最後までゲットアウトしないで観てください。
以上、ブログを始めたくなるほど面白かった映画の話でした。