ローガン・ラッキー(Logan Lucky)
ポテトメーター:70点
こんにちは。じーなです。
今日は『オーシャンズ』シリーズのスティーブン・ソダーバーグ監督の復帰作
『ローガン・ラッキー』について少し書いてみます。
劇場予告で使われる文字フォントのあまりの雑さが印象深かった本作。
鑑賞前の印象通り、地味な空気感の中にも良さが光る作品でした。
タイトルから予測できる範囲でストーリーの要約を書くとこんな感じです。
「超絶アンラッキーな兄弟」が無謀な計画を実行した結果、意外と上手くいっちゃう話
とても教訓的な映画ですね。
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これだけではあまりにもつまらないので、もう少し思うところを書いていきます。
(ネタバレなし)
特に面白くもならないのでご注意ください。
アンラッキーな兄弟の一攫千金計画
この映画の主人公はチャニング・テイタムとアダム・ドライバー演じる「ローガン兄弟」です。
兄(左)の 顔が少し痛々しいですが、原因はカラオケのリモコンではないです。
兄・チャニングはかつて将来を嘱望されたフットボールのスター選手でしたが、不運な脚の怪我によりその道を断念。炭鉱労働者として働くも、隠していた脚の後遺症がバレてしまいクビを言い渡されます。
また可愛い娘が1人いますが、離婚した元奥さんに親権を奪われ、会えるのは月1回の面会日のみ。かわいそう。
ちなみにチャニング・テイタムは、同じソダーバーグ監督の『マジック・マイク』で男性ストリッパー役を熱演。今やアメリカでは「ホット(セクシー)な男性」の代名詞的存在です。
俳優として売れる前には実際にストリッパーをやっていたらしい。
さて一方で弟・アダムはというと、兄と対照的に地味な性格で、イラク戦争から帰国する直前に地雷で片腕を失った元軍人。明らかに使いづらそうな義手をつけてバーテンダーをしています。
仕事をクビになったことでお金に困った兄は、前職で得た情報をもとに、全米最大規模のカーレースが行われる会場で大金をせしめる計画を思いつきます。しかし兄弟だけでは当然メンバーが足りない。
そこで、美容室で働いている娼婦ルックの妹や刑務所に収監されている『007』のジェームズ・ボンドなどの強力な助っ人の力を借り、淡々と計画を遂行していきます。
逆に埼京線でも絶対痴漢されなそうな妹
各方面のプロを集めた一流犯罪集団がラスベガスの一流カジノからド派手に現金を強奪する『オーシャンズ』シリーズと比較すると、どうしても素人感、地味さが目立ちますね。
私が彼氏とソファー席でよくやる日米首脳会談ごっこ並みに地味です。
アダム・ドライバーの良さ
そんなに地味な映画のどこが面白いのか!?と思われるかもしれないですが、この映画の見どころとしては
・主人公兄弟のポンコツさ
・007がイギリス訛りを封印しアメリカ人になりきろうとするもなりきれていない演技
・ポンコツに見えて意外と緻密な計画を練る兄
・片腕ネタで120分笑いを取り続ける天然弟
・兄の元嫁役で出演しているトム・クルーズの元嫁の元気な姿
などが筆頭格として挙げられるでしょう。
特に弟役のアダム・ドライバーの存在感はピカイチでした。
最近では『スター・ウォーズ』や『沈黙』などの大作から『パターソン』のような小規模作品まで引っ張りだこの俳優さんです。
外見に華はないですが、片腕のない寡黙な役を演じさせるならもうこの方の右に出る俳優はいないのではないでしょうか。個人的にはストリッパーよりもこっちのほうが興奮します。
以上、アダム・ドライバーがストリッパーの兄妹に挟まれながらも頑張る映画の話でした。